花のロゴを会社のロゴとして使いたいけど・・・
花をモチーフにしたデザインをお店のロゴマークとしてで使用したい・・・
ロゴマークは一度作ると永い期間使用するから本当に花のロゴで良いのか不安がある・・・
そんな悩みありませんか?
そこで今回は、「花をモチーフにしたデザインのロゴ」についてお話しします。
花のロゴマークはどんな会社が使うのか?
まずは、「花のロゴはどんな会社が使っているのか」から。
ロゴの大きな役割のひとつはイメージの訴求です。花のロゴを使う場合、会社やお店が花のロゴとイメージが何かしら結びつく必要があります。使い続けて強制的に覚えさせるという方法もありますが、その場合はかなり露出度を上げなければ伝わりません。(なぜネスレのマークは鳥の巣なの?だけど何回も見ているから覚えています。詳しく知りたい方はこちら)

① 花屋さんなど花に関わる会社のロゴマークとして使われます。
ほとんどの人は、まず最初に思いつくのではないでしょうか?
花屋さんや花に関わる会社なら花のロゴを使うというのはピンときます。
これは、「業種のイメージに、ロゴマークを合わせている」からです。
② 社名や店名などに花の文字がつく場合に使われます。
会社名や店名などに花の名前がついている場合は花をモチーフにされることが多いです。例えば桜とかヒマワリという花の名前ならその花をモチーフにするとすごく伝わりやすいです。
これは、「社名・店名に、ロゴマークを合わせている」からです。
③ 女性をターゲットとしているお店や会社のロゴマークとして使われます。
女性をターゲットにしている会社やお店なども花のロゴを使う場合があります。例えばレディースクリニックや美容・エステなどの会社など。資生堂の花椿は有名ですよね。資生堂のロゴを見る
これは、「ターゲットに、ロゴマークを合わせている」からです。
④ 会社やお店が花から伝わる雰囲気(イメージ)をロゴマークで伝えたい場合に使われます。
この場合は花の中でもモチーフになる花の種類はある程度限られてきます。例を挙げると桜の花でしょうか。成功や達成のイメージが伝わる桜の花の場合はクリニックなどの医療系や税理士などの士業、塾などの教育系のロゴとして使用される場合があります。花には花言葉があり、そこからイメージを引っ張ってくる場合もあります。
これは「花の持つイメージに、会社やお店が伝えたいイメージを合わせている」からです。
桜の花(合格・成功・達成、花言葉からは精神の美・優美)
ひまわりの花(元気・明るい・活発、花言葉からは憧れ・情熱)
菊の花(格式、花言葉からは高貴・高尚)
百合(エレガント・上品、花言葉からは威厳)
薔薇(高級感・華やか、花言葉からは愛・美)
花言葉は、花の色にもよって様々です。
あなたの会社やお店は次に当てはまりますか?
□ 花に関わる業種である
□ 社名や店名に花の名前が入っている
□ 主に女性がターゲットである
□ 花のイメージにマッチしたサービスや職種である
該当するなら「花のロゴマーク」を検討しても問題ないでしょう。

実際に花のロゴマークを使ってる会社は?
花のロゴは私が運営するサイトでも結構人気があります。特にロゴの販売サイトでは結構人気が高いモチーフの一つです。オーダーロゴの場合は花をモチーフにしたいという場合も時々あります。
それでは、実際に花のロゴを使っている会社はどんな会社があるのでしょうか
梅の花をモチーフにした「株式会社梅の花」
湯葉と豆腐の店として全国的に有名な、梅の花の会社ですね。
ここは「社名・店名に、ロゴマークを合わせている」ということですね。
花椿があまりにも有名な「資生堂」
資生堂のマークといえば花椿のマーク。
ここは「ターゲットに、ロゴマークを合わせている」ということですね。
引用元 社名の由来 | 資生堂
菊がモチーフの日本の皇室の紋(マーク)
あっ、そうだったと思いませんでしたか?日本の皇室の紋(マーク)は菊のマークです。
菊花紋章
菊紋のうち、八重菊を図案化した菊紋である十六葉八重表菊は、天皇および皇室を表す紋章である。 俗に菊の御紋とも呼ばれる。 親王などの皇族は、この紋の使用が明治2年(1869年)の太政官布告をもって制限され、1926年(大正15年)の皇室儀制令(大正15年皇室令第7号)13条により「十四葉一重裏菊」が皇族の紋章とされた。
菊花紋章|フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この他には弁護士のヒマワリの花バッジや菊の花の国会議員バッジなどもある意味花のロゴと言えるのではないでしょうか。

花のロゴマークを制作する際の注意点を3つ
どの種類の花をロゴにするのかは、社名や業種イメージなどからある程度絞り込めるので、ここでは省きます。
① 花のロゴマークの色を決めるときの注意点
花のロゴを作る時に考えるポイントの一つとして、ロゴの色があります。桜の花のように花から色までイメージできてしまう場合は、その色が一番伝わりやすいということですが、多くの花は違います。
花の種類が多い場合
「花の種類が多い場合ロゴマークに色を使いすぎない」花の種類が多い時は、いろいろな色を使うとロゴの背景に色を敷く場合などに影響が出ます。できれば色数は少ないほうが良いです。単色で使用できるのが一番おすすめ。単色なら使い勝手も最高です。
モチーフにした花の色について調べてから決める
花には色によっては縁起の良くない色も存在するようです。知らずに好きな色だからとロゴの色として使ってしまい後悔しないようにしっかりロゴのモチーフにする花の色を調べておくことをお勧めします。
黒百合(クロユリ)の花言葉
クロユリの花言葉は、「呪い」や「復讐」といったネガティブな怖い意味と、それに相反したロマンチックな「愛」や「恋」という意味があります。
引用 植物SNS GreenSnap
② 花のロゴマークをどこに頼むか
ロゴの発注の仕方もいろいろあります。フルオーダーで花のロゴを作るのか、すでに出来上がっている完成済みの花のロゴを購入して使うのか? 大きく分けるとこの2つの方法になります。
フルオーダーで花のロゴマーク制作を頼む場合
フルオーダーで花のロゴを制作する場合、出来上がってくるまでロゴのデザインの良し悪しはわかりません。今は無料の提案が多いですが、出来上がってきたロゴが気に入らなかった場合、また一から他に依頼することになります。お金はかかりませんが時間のロスはとても大きいです。とくにお店などの場合はオープンが決まっていたら間に合わなくなります。
- ロゴマークのデザインを誰に頼むかの判断:ロゴマークのデザインは作るデザイナーによってかなりクオリティが違います。花のロゴマークを制作したことのあるデザイナーの作品を見て自分の好みのロゴを作れそうかを判断しましょう。
- ロゴにかけられる予算:ロゴは永く使用するものです。繰り返し使います。妥協したデザインのロゴを使うより納得できるロゴを使いたいならある程度の予算の幅は設けておいたほうがいいです。
- ロゴマークの提案から納期までの時間:オーダーでロゴマークを制作する場合は少なくとも1ヶ月くらいの余裕があるほうがいいです。
- 売り切れる:開店日が決まっているなど納期がない場合は、販売ロゴを探すのも方法です。出来上がっているものが掲載されているのでイメージが違うというような失敗はありません。ただし悩んでいるうちに売り切れてしまう場合もありますのでその辺の注意を。
- イメージ通りのデザインは見つけづらい:桜の花のロゴマークやヒマワリの花のロゴマークなどは見つけやすいです。花のようなイメージのロゴも見つかります。ただし「花と何か別のモチーフ」を組み合わせたロゴマークなどは見つからないこともあります。
③ 花のロゴを発注する時に伝えるべきこと
デザイナーに伝わらなければ思ったようなロゴに仕上がりません。デザイナーはクライアントからの情報をもとにデザインを起こしていきますので情報はロゴを制作する上での材料です。
どんな花のロゴを作りたいか。とくに花の種類が決まっていない場合は重要です。
花の種類が決まっている場合は、しっかりとその花の名前を伝えてください。そしてどの色で作りたいかも伝えましょう。問題は、花の種類が決まっていない場合です。そのような場合は、例えばどんな花を想像しているのか伝えてほうがいいです。
花のロゴマークに使用する業種は必ず伝えてください。
どの業種でこの花のロゴマークを使うのかということを伝えてください。使用する業種がわかるだけでデザイナーはかなり助かります。
どんなツールに使用するのか伝えてください。
使うツールを知らせることも重要です。例えば小さいツールで使う場合、あまり細かいデザインにはできません。また、ツールによっては単色でしか印刷できない場合もあります。カラーで作ったロゴが単色に使用できないということもあります。
どんなロゴが好きか嫌いかを伝えましょう。
「ごちゃごちゃした感じのロゴマークは好きではない」「グラデーションは嫌い」「リアルになりすぎないでほしい」「シンプルな花のロゴにしてほしい」「優しいイメージが伝わるロゴがいい」・・こんな感じで良いです。
以上になります。
素敵な花のロゴマークに出会えるといいですね。
ロゴデザイナーのプロフィール情報
ロゴデザイナー|タケハラ
ロゴデザイナー歴21年以上
●2003年からロゴジャパン ●2004年からロゴマークガーデンを運営
<ロゴ制作実績>映画翻訳家アンゼたかし氏、東京都子育て応援東京会議、留学生進路支援センター、(株)マイナビ、全国競馬労働組合、九州工業大学理数教育センター、文京福祉センター江戸川橋、京丹波町国際交流協会 他 官公庁、病院、上場企業、店舗、個人事業主の方など様々な分野のロゴ制作が豊富。ロゴデザイン専門誌にも多数掲載。今までに数多くのロゴマーク・ロゴタイプなどのシンボルマークを作成しています。